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2019-08

イタリアへの旅

9月24日~10月8日の、約2週間、イタリアへ、久しぶりの海外旅行へ行ってきました。

なぜ突然、受験も迫る浪人生を置いての、大学生の娘含めた女の子二人だけに留守番を任せるという無理までして、夫婦二人だけの、海外旅行を思い立ったのか。
なぜ渡航先を、アメリカではなく、ドイツでもイギリスでもなく、イタリアに決めたのか。
今でも明確な理由はありませんが・・・。
記憶を頼りに、旅日記を書きながら、少しでもその理由や背景を明らかにし、自分の中でも、うやむやな部分を再確認、再認識していきたいと思います。

海外旅行へ、いや、旅へ・・・
約15年ぶりの海外渡航だったと思います。
独立後、山口の博覧会施設の設計をしていた関係もあって、ドイツへ約3週間の家族旅行。
ハノーファーでの万博見学をメインに、ドイツ各地を回ります。
確か、下の娘はまだ3歳くらい。
長い距離を歩くことさえ、ままならぬ時期でしたが、アイスやお菓子で宥め、すかせ・・・。
それでも、自分たちで作った折り紙を、ドイツ人にドイツ語でお礼を言わせ、直接、渡させ。
自分から未知の世界へ飛び込む、勇気を強います。
もちろん、上の娘ですら、当時のことは殆ど憶えていませんが、ツアーで来ていた日本人団体客に、家族で、フリーで旅をしていることに驚かれた、という出来事は、昨日のように蘇る、とか。
旅行と、旅とは違う、ということを、幼いながら感じてくれたことは、学校を休ませても無理に連れていった親としては、うれしいハプニングでは、ありました。

そして、その娘たちも、いつの間にか、ふたりとも二十歳を過ぎたり、近づいたり。
ドイツの旅を思い出すたびに、その経過した時の流れも、やはり感じずにはいられません。

昨年末に、子供がいなかったため、私が後見人を引き受けていた、叔母が他界。
そして今年の5月には、私の父が、他界。
決して多額ではありませんが、多少の遺産が、私にも相続されます。
ボートを買い、自分の欲求は多少満足させますが・・・。

一番苦労をかけたのは、やはり奥さん、でした。
結婚式を挙げたものの、仕事がピークな時期で、新婚旅行は行けず。
多少暇になれば、休みをとり、行こうと思ってましたが、子供ができ、貧乏の極みを味あわせ、勤務先をくびになる、という経歴も経て、旅行のことなど考える余裕は全くなく。
独立後、ドイツへ行った頃は、多少経済的にも余裕はありましたが、その後はまた、極貧生活に近い状況も味わい。

そして、熊本に帰ってきてから、ですね。
私のオヤジとの同居。
体を壊してからは、一緒に釣りにも行かないためか、私はほとんどオヤジとの会話もしません、いや、やはり弱った親を見るのがいやだったのか、できませんでした。
しかし奥さんは、自分の親以上に、私のオヤジを大事にしてくれて、文句を言いながらも、言いにくいことも直接、諭したり、体をいたわったり、病院に詰めてくれたり。
きっと最期は、私以上に、息子より、奥さんを実の娘として、感謝しての、旅立ちだったのでは、と思っています。

また、気易く後見人の役を受けてしまった、叔母。
認知症が進んでいましたが、レビー小体型、というんですかね、あるタイミングですさまじい攻撃姿勢を見せる、困った症状でした。
機嫌がいい時と悪い時の差が激しく、私も奥さんも、介護するのが虚しくなる、対応もしばしば。
早々に私はさじを投げ気味でしたが、心の底がやはり優しすぎるのか、我が奥さん。
けなされても、陰口を言われても、それこそ、実の娘以上に、最期まで面倒を見て、くれました。
最後まで、感謝の言葉を本人から聞くことはできませんでしたが、きっと、天国からは、叔母は、奥さんに感謝の気持ちを述べていることだろうと、思います。

そんな、感謝してもしきれない、奥さんに、多少は楽しい思いをして欲しい。
言葉にはできないけど、色んな恩返しをさせて欲しい。

それが、今回の旅の、第一動機だったのは、間違いありません。
新婚旅行は行けなかったけど、25周年にも行けなかったけど、一年だけ過ぎた、今年こそ。

ということで、釣り日記同様、不定期ではありますが、旅日記を時々、アップ。
お暇な時に、ご一読して頂ければ、幸い、です。

なぜイタリアへ
海外へ行きたい、という漠然とした希望はありましたが、夫婦二人とも、特に強い渡航先は浮かんではいませんでした。
二人とも行ったことがない、という意味では米大陸、アフリカ大陸も魅力的でしたが、ドイツでの楽しすぎる想い出が、やはりヨーロッパを選ばせたのかも、しれません。
でも、その中でも、イタリアを選んだのは・・・

〇ミラノで万国博覧会が開催中。
仕事の関係で、和歌山世界リゾート博、山口きらら博といった国内の地方博には直接、かかわってきた。
その勉強のためもあって、スペインセビリア博、韓国太田博、ドイツハノーファー博は見学も行った。
国内でも北九州博覧祭、三重まつり博、鳥取夢みなと博にも足を運んだ。
地方博が寂れた現在であるけども、知や文化の公共事業と言われる博覧会のパワーは、やはり信じたい。
すさまじい人数の人間が集う、すさまじい人間のパワーを、久しぶりに感じたい、体験したい。

〇日本に近い国土面積
仕事もあるし、娘たちのことも心配だし、旅の日程は最大、せいぜい2週間だろう。
旅行ではなく、現地の空気を感じ、交わり、その地域の記憶を残す、旅をするためには、最低、1都市、2泊以上はしたい。
となると、あまり大きな国では相当の日数を必要とする。
国内旅行でも、わずか2週間で、全国を回るのは無理。
では、と小さい国を考えてみるが・・・。

〇建築
奥さんはローマは訪問したことはあるけれど、急ぎのツアーだった、とのこと。
我々二人は、建築学科卒業だけど、ギリシャもローマも、見ていない。
現代建築も魅力的だけど、やはりそのルーツは見ておかないと、感覚として、ヨーロッパ建築を真に理解するのは、不可能なのではないか。

などの、漠然とした理由は確かに、あったと思います。
その他、何となく、ではありますが、南へのあこがれ。
フランスやドイツ、イギリスに比べ、暖かく、人間味にあふれ、人々は陽気で、物価も安く・・・。
全く根拠のない、イメージ。

まあ、実際は、いつものように、未知の建物を見て回りたいという、私の欲求が、奥さんの希望を強引の押しこんだ、というのが、
正直なところではありますが。
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旅への準備

旅への準備
イタリアへ行こうと決めた、8月からですかね、イタリアの地図、路線図と、にらめっこする日々が続きます。
ある意味では、釣りと同じように、実際の行動より、その準備段階が最も楽しい時間でもあります。

定番過ぎて、他の日本人と会いすぎるため、遠巻きに参考にする程度ではありますが、やはり「地球の歩き方」を購入。
グルメや土産物の情報はやや寂しいため、奥さんは別のガイドブックも購入。
もちろん、建築家という商売の性なのか、有名無名の新しい建築物を見て回ることになるのは明白なので、建築ガイドを購入したり、ネットで新しい情報を探したり・・・。

だんだん、訪れる都市や宿泊日数も見えてきて、イタリアという漠然とした全体像から、〇〇地方、〇〇市、といった各地のイメージへと細分化されて行きます。
航空券や諸々のチケット、そしてホテルの予約に関しては、旅行代理店を営まれている、高校の同窓生に、一括依頼。
最終的な旅の日程がFIXしたのが、9月中旬の頃でした。
以前のドイツ旅行の際は、ネット環境もまだまだの時代。
ホテルとの交渉を、何度も夜中のFAXで、自分で行ったことを考えると、随分、便利な通信環境になったものだと思います。
もっとも、数十年前のインド旅行のように、駅に着き、その場で宿泊先を探す、というのも、旅の捨てがたい醍醐味ではありますが。

以下が、計画したイタリア紀行のスケジュール。
美術館の休館日等により、ひと筆描きのルートとはいきませんでしたが、2週間でほぼイタリア主要都市を強引に回るスケジュール案。
そこそこ、楽に全工程を無難に消化できる、いい案だと、その時は、思ってました。
イタリアスケジュール150914sss
その他の準備
〇ユーレイルイタリアパス事前購入
鉄道での移動がメインになるため、8日間利用のセーバーパスを購入。
直近の電車に飛び乗れば、どこでも行ける、と思ってましたが・・・事前の勉強不足、でした。

〇スマホ用アプリのダウンロード

(レート換算アプリ)Currency
ユーロを即座に円に換算してくれるアプリ・・・、ほぼ不要でした。3日もすれば、ユーロ、現地の物価の感覚がついてきます。
もっとも、悩むような高額の買い物を一切しないので、もともと不要なアプリでは、ありました。

(翻訳アプリ)Worldictionary
カメラをイタリア語に向けると、日本語に翻訳してくれるアプリ。
英語メニューがないレストランで、数回使いましたが、店の方に聞く方が、やはり早い。
思った料理と違うものが出てきたのも、度々ありましたが、それも旅の面白み、です。

(時刻表アプリ)Rail planner
ヨーロッパ全体の時刻表を網羅。
出発駅と到着駅を入力するだけで、最適ルートを検索。
途中の駅も通過時刻が表示され、そのルートの地図上の表示も可。
席の予約が必要かどうかも識別できて、非常に助かったアプリ、でした。
ドイツ旅行の時も、ほぼ国土全体を回るスケジュールでしたが、時刻表を購入すると、私のバックパッカー用の大きなリュックの半分を占める量。
重たい本をかついでの、移動だったことを思い出すにつけ、隔世の想い、です。

(その他のアプリ)
既にインストールされているグーグルのマップは、やはり必要不可欠なもの、でした。
似たような、石造りの建物が並ぶ、イタリアの都市。
ルート検索はもちろん、屋根伏が見れる航空写真モード。
地図には詳しい、方向感覚も平均よりはすぐれているだろう、我が夫婦でしたが、その威力には、脱帽でした。

〇レンタルWiFi
せっかく日本を離れるのだから、電話もメールも受けたくない、とも思っていましたが、地図や時刻表アプリを使うにもWiFiは必須。
また、日本で留守番している娘たちの様子も、やはり心配。
ということで、WiFiのルーターのレンタルを申し込み。
FBやLINE、他のSNSと、全く日本にいる時と同じ情報環境。
やはり、重宝、しました。
無料スポットも、もちろん日本より多くありますが、設定が大変だったり、動作が不安定だったり、後の請求がやはり気にもなり。

〇お金
出発の福岡空港で、円を一部、ユーロに両替。
旅の途中では、両替所だったり、ATMでキャッシングだったり。
レートの上下や、手数料の高い、安いはありますが、所詮、貧乏旅行の我々。
カードがあれば、無事ならば?、なんてことはない、お金事情、でした。

〇荷物
私はいつもの、バックパッカー用の大型リュック+カメラバッグ。
奥さんは中型のスーツケース?、がらがら+小型バッグ。
ほぼ2泊以上の同じホテルへの滞在だったので、下着やシャツも、自分で洗濯。
2週間の一般旅行客の荷物と比較すれば、かなり少ない荷物量だったと思います。

〇体
一日、10km以上歩くことも予想され、旅立ち前は、ビール消費量も減らし、体重も減らし、歩くトレーニングを二人でやろう、と決めたような記憶もありますが・・・。
ぶっつけ本番、現地入り、でした。

出国 150924

出国
出発は今回も福岡空港から。
10:25分発と割合ゆっくりしていたため、熊本駅から新幹線に乗ったのも7時台。
が、またしても、確かドイツ行きの時も同じ失敗をしたような気がしますが、福岡空港は国内線と国際線が別の建物。
専用シャトルバスで移動する必要があり、時間がかかることを、すっかり忘れていました。
予定より多少遅れましたが、何とか出発の1時間半ほど前には、KLM航空のカウンターに到着。
無事、荷物を預け、出国審査、搭乗手続きをクリア。
機上の人と、なります。

太陽を追いかけ、西へ向かうルートは、何だか一日得するようで、秘かにうれしいのはうれしいのですが、やはり偏西風と闘いながら飛ぶ飛行機のスピードは上がらず、中継のアムステルダム、スキポール空港まで着くのに13時間あまり。
狭い客席、満席に近い状態、高齢化が進んだCAさん・・・。
昔、スペインへ行った時のイベリア航空のCAさんの美しさ、インドから帰る時の空席だらけの機内等、いい想い出だけがよみがえり、長い閉所缶詰状態のストレスがさらに増長されます。

寝ては起き、寝ては起き、を繰り返し、夢うつつの状態ではありましたが、スキポール空港に無事、着陸。
トランスファーだけなのに、厳重な入国審査を受けます。
不思議に思いながらも、空港で、いよいよイタリア行きの飛行機待ち。
無料WiFiの利用の仕方もわからず、2時間ほど手持無沙汰な時間を過ごします。

そして、同じくKLM航空、同じく高齢化が進んだCAさんと共に、いざアルプスを超え、イタリアへ。
2時間ほどのフライトで、ローマ、フィウミチーノ空港(ダ・ヴィンチ空港)に到着。
無事にイタリアの地を踏みます。
さあ、ほんとの入国審査だ、さいとしーいんぐ、カメラおんりー、あーきてくと、〇〇ホテル・・・。
今までの経験を思い出し、緊張して通路を進みますが、ゲートは何もなく、預けた荷物を受け取るだけ。
えっ、逆に、イタリアへ着いてからは、入国審査は、なし?
EUは、そういうシステムになっていたとは知らず、パスポートにイタリアのスタンプが押されないのを不思議がる二人。
変な、感じの、イタリア初上陸、でした。

空港から、ローマ中心部のテルミニ駅までは、レオナルドエクスプレスという、きれいな列車を利用。
早速、ユーレイルイタリアパスのバリテーション、使用開始の手続きをします。
150924 Roma レオナルドエクスプレスs
テルミニ駅から、ホテル・プレジデントまでは、地下鉄で2駅め、Manzoniからすぐ。
切符の自販機での購入の仕方がわからず、何度も何度も、イタリア人が購入する一連の操作をチラ見してはまね、失敗しては、またチラ見。
悪戦苦闘の末、何とか、二人分の切符を手にします。
日本の自販機のように、切符は即座に落ちてきません。
お釣りも、忘れた頃に、出てきます。
取り出し口も狭く、小さい切符や、硬貨を取り出すのは、なかなか大変、です。

ホテルへのチェックインが22時頃。
二人とも、体力的にも、やはり緊張が続いたのでしょう、精神的にも疲れ果て、食事は近くのBARへ。
イタリアから想像していた、重厚な空間ではなく、白っぽい、明るいインテリアの店。
でも、味やサービスは、いい印象。
疲れの中にも、これから始まる、イタリアの旅に明るい期待を持たせてくれる、夜となりました。
150924 Roma ホテル近くのBARs 150924 Roma ホテル近くのBARにてs

BEST WESTERN HOTEL PRESIDENT
150927 Roma Hotel President2s 150927 Roma Hotel President3s150927 Roma Hotel President5s 150927 Roma Hotel President6s
150927 Roma Hotel President7s
古いホテルでしたが、手入れも行き届き、朝食もグッド。
何より中心部に近いことが、まだ街歩きに慣れない我々には、ありがたい、イタリア最初の宿、でした。


ローマⅠ 150925

ローマ Ⅰ 
ホテルにて朝食を食べ、いよいよイタリア巡りの開始。
徒歩で向かった、コロッセオ前にて記念の一枚。
150925 Roma Colosseo9s
決して若くない夫婦ですが、この先の無事を祈りながら、石畳を進みます。
低い朝日・・・、短足、デブの私には、いい角度ですね。
サマータイム中だったためか、時刻を決める子午線の経度が東へ、ある程度ずれているのか、日の出は遅く、日没もやや遅い印象でした。

そして、コロッセオ。
あまりに有名、そして我々も何度も写真や動画で見た、古代の闘技場。
解説通り、外壁面の柱型のキャピタルは下からドリス式、イオニア式、コリント式。
しかし、何故、一つの建物に、発生時代の違うキャピタルを同時に配したのかは、謎?
内部の資料館には、キャピタルの現物や解説資料がたくさん展示してありましたから、おそらく、どっかのガイドさんに付いて回っていたなら、その理由も聞けたかも、しれません。
もう一度、西洋建築史を学びなさい、と、早速、最初の現場で指示されたような・・・、気がしました。
150925 Roma Colosseo7s
内部は想像通り、大迫力の世界。
楕円の長軸や短軸上には、やはりたくさんの観光客が群がり、ベストショットを狙っています。
自撮り棒も、かなりの人が持参しており、アリーナを背景に、一人で撮ったり、カップルで撮ったり。
人ができるだけ少ない写真を撮りたがる私は、すき間をぬって、ぬって・・・。
150925 Roma Colosseo17s
バットレス状の観客席の構造体や、おそらく当時は一部屋根をかけていただろう、壁面に残る木組受けの穴、十字架、持ち去られたために、構造体だけが残るアリーナの床・・・。
まだ赤みの残る煉瓦一色の造形ながら、一様ではない、色んなシーンを、凹凸を、朝日がはっきりと浮かび上がらせてくれてます。
一番、印象に残ったアングルが
150925 Roma Colosseo37s
おそらく、アリーナへの待機場所。
ひとたび、アリーナ、大観衆の前に出れば、人を、あるいは猛獣を殺すか、逆に自分が殺されるまで、決して帰ってはこれない場所。
何が悪くて、自分はこんな場所にいるんだ?
アーチから、遠目に見える観衆は、みんな笑っている・・・、はたして、俺は?、いたかもしれない家族は?
どんな精神状態、どんな叫び、悲しみ、恨み・・・。

いつの間にか、建物を楽しむ一観光客から、奴隷?、罪人の気持ちをリアルに想像する古代人に気分は変化していたように思います。

コロッセオを後にし、次の目的地はカンピド-リオ広場。
途中、フォロ・ロマーノという古代ローマの遺跡群がありますが、あまり興味を覚えず。
ギリシャ・ローマを学ぶ、という志は、既にどっかに消えていった、ようでした。

カンピドーリオ広場は、磯崎さんが筑波センタービルを発表した時に、その広場のペイブパターンに感動し、是非、一度はオリジナルを見てみたい、と思っていた広場の一つ。
わくわくして、行ったのですが・・・。
150925 Roma Piazza del Campidoglio8s
なんと、本物は四角い建物に囲まれた矩形の広場に、楕円パターンのペイブを施したもの。
ミケランジェロの、強引さは恐るべしですが、地上レベルからは全体像も見えず、広場に動きや躍動感を与えることができたか?、建物相互を有機的に結ぶことができたか?、には少し疑問が残りました。
確か、筑波は建物外壁や壁で、もともと楕円の広場を形成していましたが、色んな仕掛けで、圧迫感のない、楽しい広場になっていたような記憶も・・・。
うーん、やっぱり外構も、難しいもんですね。
ペイブのライン一つにしても、どこを起点、基点にして、辺境、境界部分をどう処理するか?
人類は、悩み、続けます。

次に訪れたのが、スパーダ宮。
日本の旅行ガイドブックでは、あまり大きく取り上げられませんが、私が大好きな、だまし絵、トロンプルイユでは有名な建築。
スカラレジアを凝縮したような列柱の造形は、是非見たい、と思っていました。
入場料を払い、係員さんは2階、3階の展示を楽しむよう勧めますが、真っ先に向かったのが、中庭。
福田繁雄さんの真似をして、立ち入り禁止の鎖を強行突破。
手前と奥で、写真を撮ります。
150925 Roma Palazzo Spada2s 150925 Roma Palazzo Spada3s
奥行きは、わずか8mほど。
遠近法を強調することで、数十m先に、私はいるような・・・。
デブな私が、人からは痩せて見える。
そんな夢のようなテクニックのヒントが、ここにあるのかも、しれません・・・多分、ないけど。

外壁には、だまし絵の窓。
足元には、私と同じように自分では痩せていると信じているだろう、10kg超えの、我が家の猫そっくりのデブ猫。
どういう施主が、どういう理由で、こんな変な建物をボロミーニに設計させたのか?
これも、おいおい、調べてみたいと、思います。
150925 Roma Palazzo Spada6s 150925 Roma Palazzo Spada5s



ローマ Ⅱ 150925

ローマ Ⅱ
スパーダ宮を後にし、次の目的地はパンテオン。
後部からのアプローチでしたが、シリンダー状の建物の中に、あんな大きなドームを内包しているとは、とても思えない、シンプルな外観。
しかし正面に回ってみると、コリント式のキャピタルを抱いた巨大な列柱空間の迫力に、やはり驚きを覚えます。
当初は教会ではなく、万神殿、だったとか。
人間の認識できるスケールを、キャノピー空間から破る必要があった、ということなんでしょうね。
150925 Roma Pantheon7s
そして、いよいよ内部へ足を進めると
150925 Roma Pantheon23s
見事な、そして巨大な、そして神々しい、美しいドーム空間が現れます。
学生時代、上無田神社をトレースする課題もありましたが、もちろん、さらに深く、精巧な格天井。
おそらく組積造では、建設当時、3次元のくさび石を加工、設置することができなかったのか、頂部の穴、天窓、目。
いや、もちろん、採光、換気にも有効なんでしょうが、何より、天から神が下りてくるかのような、厳かな印象を与えています。

そして、我々、建築関係者が特に興味を覚えるのが、直径=ドーム高さ、という事実。
上部のドームの円弧をそのまま下に延長すれば、天窓の真下の床で、一点で接する。
つまりシリンダー状の建物に、純粋な球を内包している、ということになります。
ルドゥーのイラストの世界を、2000年前に実現。
球磨村森林館のように、わずかでも直径部分から、下への造形を延長されていたならば・・・。
きっと、一般観光客の目にも、まるで球の中にいるような錯覚を、いや正しい認識を、与えていたんでしょうね。

十分、パンテオンの豊かな空間を味わった後は、サンティーヴォ教会へ移動。
バロックの美しい造形を体験します。
下が凹で、上が凸な外観。
構造的にも、外皮が自由になりつつ、あった時代なんでしょうね。
150925 Roma SantIvo della Sapienza6s 150925 Roma SantIvo della Sapienza13s

遅い昼食をとった後、立ち寄ったのはトレヴィの泉。
なんでも・・・

コインを一枚:またローマを訪れることができる。
コインを二枚:大切な人とずっと一緒にいることができる。
コインを三枚:恋人や配偶者と別れることができる。

と、言われているらしく、秘かに、ええ、秘かに・・・、奥さんの目を盗んで、3枚のコインを投げてみようか。
なんて、計画を持っていましたが、着いてみると・・・えっ、工事中。
全面、仮囲いに覆われ、申し訳程度に、それこそ日本の神社の初詣の賽銭箱のような、ブルーシートで設えた場所もありましたが、さすがに御利益?は、ななそうで。
秘かな計画は、露と消えてしまいました。
もしかして、奥さんも3枚のコインを、用意していたり、して。
昨日(11/6)のニュースで、工事終了の映像を流していましたから、ほんの一か月の差。
我々、夫婦にとって、よかったのか、悪かったのか。
また、25年後に、訪れてみますかね。
150925 Roma Fontana di Trevi-ss

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プロフィール

今日も時化た

Author:今日も時化た
熊本へ戻って以来、釣りに行きたい病が復活。
船外機付きゴムボートで天草の西へ東へ。
「釣り、たまーに仕事」をモットーに、これからも頑張ります。

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