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2019-07

釣月耕雲 171122

釣月耕雲
天気が悪く、釣りに行けなかった、先週土曜日、ですかね。
となり町のかがやきの森という施設で、城西校区地域活性フォーラムというイベントがあり、娘の恩師が基調講演をされることもあり、夫婦で散歩がてら、島崎方面を彷徨ってきました。
岳林寺へ向かう道のこと、三賢堂はもちろん、知っていましたが、そのすぐ近くに、釣耕園續邸という、細川家の別荘があり、その有効活用を模索しよう、というもの。
落ち着いた、いい数寄屋の建物でしたが、釣耕園という名前は?
やはり、釣りを趣味とする者にとって、少し琴線に触れる、変わったネーミングではありました。

そして、その名前の由来を聞いてみると・・・。
なんでも、茶室に招かれた、細川家中老の方が、おそらく、夜のことなんでしょうね。
「釣月耕雲」という漢詩を詠んだことが、始まり、だとか。
月を、釣り、雲を、耕す。
なんと、スケールの大きい、壮大な、詩、なんでしょう。
詩など、才能の全くない、私。
おそらく、満月、中秋の名月、三日月、上弦の月、下弦の月。
そのまわりを、ただよう、横切る、雲。
月光に反射し、端を煌めかせる、雲。
そんな、どんなに素敵なシーンを見ようと、翌日の天気や、潮の大きさを想像するくらいしか、できない、私。
余裕ある、才能ある、博識な中老様と比べて、なんと、私の人間としてのスケールが小さいことか。
フォーラムの内容より、宇宙を超越したような、人間の想像力の大きさに、新鮮な感動を覚えた、週末でした。

確か、帝都物語で、呪文を唱え、惑星、衛星の物理的つり合いを変えて、月を地球に衝突させようというシーンがあったように思いますが、星を見て神話を想像した古代ギリシャ人、名月を取るといって、御手水に反射させる、昔の日本人。
月を捕獲しようと、釣る、という言葉を使い、雲を畑に見立て、耕す、と詠む、江戸時代の詩人。
いやはや、なんとも、です。

といった、感動を覚えた、私ですが、俗、極まれり、ですかね。
相変わらず、週末は悪天候やら、地域行事やらで、出撃の機会が見通せません。
もう、限界。
予定は未定、未定は予定?
よく、わかりませんが、またしても、平日釣行。
昨日、日帰りで、西の海へ、浮かんできました。
 
来月予定されている、我が家での宴会までには、まだ日数もあり、今回も、ノルマなしの、お気楽釣行。
冷凍が効く、烏賊様を数杯キープし、あとは、釣れたものが、釣れた魚?
坊主でも、構わない。
月を、いや、海を釣り、雲を、いや、海を耕す、くらいの、ゆったりとした気分で、釣りを楽しめれば、十分だ。
と、思って、出港、したのですが・・・。


いやはや、全く、駄目、ですね。
そんな心境には、全く、到達することができません。
朝一に、500gほどの、この季節にしては良型の烏賊がかかりますが、タモを使わず、ランディングしようとしたのがいけなかった。
掴んだ瞬間、私の顔めがけて、強烈な墨爆弾、炸裂。
目のまわりだけ、ひとまずタオルで拭きますが、エギを外そうとすると、爆弾、第二弾、炸裂。
合羽、ウェーダー、顔をもちろん、ボートのほとんどの部分に、到達しています。
顔を拭いた、タオルは既に真っ黒く、服やボートをそれで拭くと、汚れを拡散するだけの、状態。
急ぎ、清掃用のスポンジを取り出して、ボートの前、後ろ、横面を、海水を汲んでは、墨を落す作業。
朝の時合に、30分以上、烏賊墨と、格闘していたと思います。
憎っくき烏賊め、おまえの仲間を、根こそぎ、釣ってやる・・・。
鏡は持ち合わせていなかったため、自分の顔を見ることはできませんでしたが、薄く、黒色に汚れ果てた形相で、鬼のような表情をしていたと、思います。

風がなく、烏賊は二杯だけで終了。
気分も落ち着き、いつもの柔和な表情に戻って、次は魚さんとの会話をするために、沖へ向かいます。
珍しく、幸先はよく、60弱の赤様、50前後のオオモンハタが釣れてくれて、釣海耕海?の心境へ、少し、進みます。
が・・・。

まずは根がかりの処理にもたつき、PEの、高切れ。
インチクを失います。
次は、すさまじい走りと、重量感。
やっぱり。心が澄んでいると、魚の警戒心も解けるのか、80の赤様が来てくれましたよ、と、やりとりを楽しんでいましたが、どうも、途中から、引きの感触が、違う。
両手でのポンピングで、やっと上がってくると、ズンズンズン・・・。
立派な、立派な・・・、mオーバーの・・・、サメ。
なんとかリーダーの、先の方での切断を試みますが、海面近くで激しく抵抗し、PEから、プッツん。
二個目の、インチクを失います。
鯛ラバに替え、着底後、巻上げを開始すると、すぐに、重量感が、ゼロに。
リーダーのチモトから、切れて、ました。
サワラの泳ぐ層ではないと思いますので、西の海でも、太刀魚がいたのかもしれません。
鯛ラバを、ロス。
もう、顔は、烏賊墨、被弾後の形相と、同じだったかも、しれません。
挙句には、小さい根魚が底でかかり、無造作に上げていると、ひったくるような大きなあたり。
すさまじいスピードで横に走ったり、急に軽くなったり。
おっと、この引きは、もしかして、あの、美味しい、ハガツオさんでは?
生姜、ニンニク、醤油・・・。
と、頭の中を廻った、もう、中層まで巻いていましたが、ふっ・・・。
根魚もろとも、針には、残っていませんでした。
ジグで狙ってみますが、あたり、なし。
あきらめ悪く、数回、流してみますが、あたり、なし。
自分のあきらめの悪さを、釣月耕雲のスケール感と比較しては、ため息が、出る、のみ。
なかなか、人間、急には、やはり、変われません、ですな。

私がひねるとすれば・・・、「釣女耕陰」ですかね。
まだまだ、俗、たっぷり、です。
あー、色即是空、色即是空。
では
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Author:今日も時化た
熊本へ戻って以来、釣りに行きたい病が復活。
船外機付きゴムボートで天草の西へ東へ。
「釣り、たまーに仕事」をモットーに、これからも頑張ります。

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